山田耕史のファッションブログ

ファッションは生活であり、文化である。

テーラードジャケットにTシャツを合わせるとダサくなる理由。







先日こんなツイートをしました。



テーラードジャケットのインナーにTシャツを着るコーディネート。





ファッション誌などでもよく見かけますが、僕はこのコーディネートはオススメしません。

なぜなら​ ​ダサくなりやすいからです。

今回この記事を見て、なぜダサくなるのだろう、と考えてみるとひとつの答えに行き着きました。

それは​ ​テーラードジャケットとTシャツの相性が悪いからです。

テーラードジャケットはビジネスなどの改まった場で着用されることの多い、​ ​フォーマル度の強い服

それに対し、Tシャツはルーツが下着でその後ワークウェアやスポーツウェアなど特別な用途で着用されており、今のように普段着として普通に街で着るようになったのは1950年代以降ということからもわかるように、かなり​ ​カジュアル度が強い服です。

​フォーマルとカジュアル。全く正反対の性質のものが調和する訳がありません

料理に例えると、ハンバーガーの具材に刺身を使う、というような感じでしょうか。100%不味くなるという訳ではありませんが、美味しくさせるにはかなりのテクニックが必要でしょう。

テーラードジャケットとTシャツも調和させることが不可能ということではありません。ですが、それにはテクニックが必要です。

まずテーラードジャケットの下に着るTシャツ選び。デザイン、素材、カラー、柄、プリントなどの要素を充分吟味して、​ ​テーラードジャケットとフォーマル度、カジュアル度の調和が取れるTシャツを選ばなくてはなりません

また、パンツ、シューズ、バッグ、帽子など​ ​身につける全てのアイテムのフォーマル度、カジュアル度を把握した上で全身のコーディネートを調和させなくてはなりません

そういった難しいことに挑戦するのも楽しいでしょう。僕もそうですが、ファッションが好きな人はお店で試着したり、実際に買って着てみたりと時間とお金をかけて色々試行錯誤すること楽しんでいます。ですが、​ ​普通の人はそんなことに時間とお金をかけてはいられないのではないでしょう

​こういったアイテムごとの調和を取ることは今までほとんど言語化されてきておらず、「ファッションセンス」という言葉で誤魔化されてきました。

ですが、オシャレになるのにセンスは不要です。普通の服を普通に着ていればカンタンにオシャレになります。


テーラードジャケットを着たい場合、最もカンタンにオシャレなコーディネートができるインナーはシャツ​です。



シャツはもともとテーラードジャケットの下着として着用されてきたアイテムなのでカンタンに調和が取れます。Tシャツのようにアイテムの特徴を吟味する必要はほとんどありません。襟のカタチや素材など、細かい話をすれば色々ありますが、テーラードジャケット×Tシャツよりもコーディネートに気を遣う必要はありません。

また機能的にもテーラードジャケットの下に着るのはTシャツよりもシャツのほうがオススメです。シャツの襟は首筋がテーラードジャケットの襟に触れることを防いでくれます。Tシャツだとなかなか洗濯できないテーラードジャケットの襟に首筋の汗や皮脂が直接付いてしまうので臭いや汚れの原因になってしまいます。

世の中にシャツは無数にあります。トレンドデザインのシャツはオススメしませんが、トレンドデザイン以外であれば好きな柄、デザインのシャツを着ればいいと思います。特にこれといったものがない人に僕がオススメするのはこのふたつ。

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カジュアルが好きな人はオックスフォード、キレイ目好きなら+J。どちらも値段以上のクオリティです。

僕は主にブレザーにはオックスフォードシャツ、

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普通のテーラードジャケットに+Jを合わせています。

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オックスフォードシャツはユニクロの大定番商品なのでいつでも手に入れられますが、+Jは在庫限りのようなので気になる人は急いだ方がいいかもしれません。


最後までご覧いただきありがとうございました!